SSブログ

こんな建物だったら まぼろしの美術館 秋田県立美術館 [美術館(の空間)が好き]

先日見たわらび座ミュージカルで平野政吉氏が作ろうとしていた美術館、
(ミュージカルの記事=http://kamakesi01.blog.so-net.ne.jp/2015-10-09
1938年、基礎工事の段階で戦時体制の中止命令が出て幻に。

その設計図が発見され、それを元に秋田県立大学建築環境システム学科の込山ゼミが、
美術館の内観と外観のCG映像を製作したそうです。これは見てみたい。

20151013maboroshi01.jpg

秋田県立美術館 企画展「藤田嗣治と平野政吉 まぼろしの美術館1936-1938」へ。

急逝した藤田嗣治の妻・マドレーヌの鎮魂のために、平野政吉氏が打ち出した美術館建設。
そこに展示するための大壁画、フジタの絵、フジタが買い付けた絵画。
それが今の県立美術館にあります。

通常料金310円を支払い入館。まずは大壁画「秋田の行事」。
他の壁にはフジタの絵の他、まぼろしの美術館関連の資料も。
大壁画を描いた米蔵の模型もあります。米6000俵が入る蔵ギリギリのキャンバス。

当時の写真も展示されていました。平野政吉氏、若い。あんちゃ、だす…

2階のCGを展示してる部屋へ。
パンフレットの写真で雰囲気をご覧下さいw

20151013maboroshi02.jpg

20151013maboroshi03.jpg

ガラスドーム屋根。今の美術館じゃ考えられない。でも見たい。
模型やCGからはガラスピラミッドを彷彿させる屋根の外観。
やわらかな間接光で表情を変える秋田の行事のCGもあり。
春分、夏至、秋分、冬至のそれぞれ午前・午後・夕方。
床や反対側の壁面に直射日光は当たりますが、絵は間接光。

CGによる「まぼろしの美術館」。
入口を入ると屋根から広がる空。現代の美術館ではあり得ない空間。
東、中央、西の3つの展示室には現有する絵を壁に展示。直射日光当たってる…
その全ての展示室から「秋田の行事」見えます。

秋田の行事は床上20センチに設置。目の横に絵の人物が。
新・美術館で再現して欲しかったなぁ。どんな感覚なんだろう。味わってみたかった。

CGの手前にはフジタの絵画。
平野氏が藤田嗣治に惚れ込むキッカケとなった「カーナバルの後」。

フジタが自ら夜行列車で大事に連れてきた「眠れる女」
(亡くなったマドレーヌの絵。鎮魂のための美術館へ自ら運搬というより同行) 

他にも絵の中でマドレーヌをオペラ座に連れて言ったと言われる「一九〇〇年」や
「北平の力士」など、ありったけのフジタが出てたと思います。

通路?のギャラリーには美術館のためにフジタが買い付けてきた絵など。
岸田劉生「麗子像」も。んー、ここにもいらっしゃったのねw

そして平野政吉氏「裸婦」油彩画 1914(大正3)年。
画家になりたかった、という話に納得。


ところで、今年はフジタが来てるんでしょうか?何故??

先日見たわらび座のミュージカル「政吉とフジタ」
http://www.warabi.jp/masakichifujita/index.html

オダギリジョー主演の「FOUJITA-フジタ-」
http://foujita.info/

国立近代美術館が所蔵の藤田嗣治を全部出すというMOMAT コレクション
特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示。
http://www.momat.go.jp/
アッツ島玉砕も出ますし、これは見たい。

偶然?11月下旬にお江戸に行く予定ですし。時間取れるかな?
でも、永青文庫へも行きたいんですよね。
http://www.eiseibunko.com/exhibition.html

タ○キスポーツでBCクロカン道具をと妄想してましたが、こっち優先かな。
かまけし回避?ww

全部回る算段中なのは内緒です(爆


トラックバック(0) 

トラックバック 0