シーロイファーって何?「雪の山旅」 [本]
icon8 ½をきっかけに入手した88年前のスキーツアー指南書「雪の山旅」。スキーツアーじゃなくてスキーツーアだった時代。読むに当たっての障壁は旧字体と旧仮名遣いと用語。
序文『冬來たりなば…』 つかひ古した言葉だが、スキーを愛し、山を慕ひ、雪に憧れる私達にとつて、これ程魅力のある、これ程子供の様に心の躍る言葉はあるまい。
雪と様も旧字体。フォントに無し。この程度なら読めますが、例えば舊道?=旧道。旧の旧字体。調べながらになります。それよりも当時も今も冬を待ち焦がれる山スキーヤーは同じなんだなと。ここ数年のブームじゃないずっとブームだったんだ。
序文続けます。プラタナスの葉がはらはらと舗道の上に散りそめる秋が來ても街の山男やシーロイファーは決して感傷的にはならない。寧ろ『冬來たりなば』とスキーの準備に、研究に勇躍する。ひたむきに山と雪への情熱に駈られ乍ら…
この後、見世物的自慰的ゲレンデスキー(酷いw)を清算し大自然の懐へ、スキー・ツーアの流行が展開されなければならぬ、と続きこの小冊子が世のシーロイファー、スキーアルピニスト諸君の前に良き相談役たらんことをと…結ばれます。
スキーアルピニストとはスキーを使った登山者のことらしい。じゃあシーロイファーって何?。ドイツ語らしい。シー Schi スキー、ロイファー Laeufer ランナー、直訳するとスキーランナー?。スキーが目的でスキーをする人?スキーヤー?。またはツアーメインのスキーヤー?どっちにしても我々のことらしいw
※2023/02/01追記。ご教授頂きました。skiläufer=スキーヤー、とのことです。
他にもバッケンはハウグかノルウェー式とか(多分スキー金具のこと)、技術はステムクリスチャニヤとか。逆に、シュプールとかデブリとかウィンドクラストなんかは当時から使われていたことに驚いたり。魔法罎にテルモスとフリガナ、もうテルモスだったんだとか。
序文の最後。萬腔の感謝(まんこうのかんしゃ)、初めて聞く言葉です。身体中で感謝しますという意味とか。勉強になります。
私が想像する以上に今と同じように楽しんでたんだなと。装備が進化した分ハードルが下がったお陰で私も楽しめてます。次回、装備の話を書こうと思います。
2022-02-12 17:35