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コレクター福富太郎の眼 岩手県立美術館 [美術館(の空間)が好き]

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 盛岡へ来たついでに美術館へ。折角の機会だし丁度企画展やってるし。

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 福富太郎、昔テレビに出ていたのを見た記憶があります。キャバレーで財をなした名実業家。素晴らしい審美眼を持ち珠玉のコレクションなんだとか。美術評論家で福富太郎とも親交のあった山下裕二氏が監修した企画展。

以下印象など毎度のメモ
・鏑木清方から始まった。
・父親が大事にしていた鏑木清方の掛け軸を空襲で焼いた。
・その思いが財をなしてから鏑木清方の蒐集に向かわせた。
・入手すると真贋を確認するため本人に見せに行った。
・描いたときの状況などを話してくれた。
・鏑木清方の周りの作家も蒐集している。
・蒐集当時は知られていなかった作家も自分が気に入れば購入。審美眼。
・蒐集した後で徹底的に調査した。
・福富太郎の書く文章も素晴らしい。
・有名作家の作品も気に入ったものは蒐集。
・日本画の美人画は見応えあり。作品が大きい。屏風とか。
・黎明期の洋画も蒐集していた。高橋由一とか。
・佐伯祐三、岸田劉生なんかも。そして萬鐵五郎も。
・ポスターは北野恒富「道行」。心中物。
・心中物を買う個人は福富太郎しか居ないだろうと画商が持ってきたとか。

 作品80点を1時間超かけて鑑賞。お腹いっぱい、ですが常設展&コレクション展へ。
・コレクション展、堀江尚志の彫刻が良かった。
・萬鐵五郎展示室は外せない。鐵五郎さんに会わなきゃw(自画像いっぱい)。

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 ほぼ2時間の滞在。外の生垣が鮮やかでした。