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藤田嗣治が愛したものたち 秋田県立美術館 [美術館(の空間)が好き]

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 公共交通機関と会議の時間が合わないため早めの着。時間調整のため県立美術館へ。企画展「藤田嗣治が愛したものたち」展開催中。

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 平野政吉美術財団と県立美術館が所蔵する作品や収集物。チラシの写真は中南米で収集した物とか。

 まずは常設展示へ。大壁画「秋田の行事」ほか藤田の作品が展示されています。定期的に入れ替わるので、今日はあれがあるなとか、これは久々だなとか、初かも?なんて見学。北京での素描は初かも。北平の力士に描かれている男性や女性かな。鉛筆だけですが見応え有りました。

 階段を上って企画展へ。大壁画を描いているときの写真、平野政吉氏らと写った写真、壁画の素描などがあり大壁画と比べながら鑑賞。素描はラフスケッチ。動きの一瞬を素早く捉えたような。このスケッチから壁画の絵が生まれたかと思うと興味深い。私には雑な線が数本走ってるように見えるだけですが、画家として必要な情報は十分入ってるんだろうなと。
 次の部屋にはマドレーヌの絵や素描がまとまって展示。マドレーヌが急死しなければ、なんて妄想してしまいます。嗣治と言えば良く猫を描いているのですが、「画室にモデルがいなければ猫を描く、名刺代わりに猫を描くこともある」的なことを言ってたらしいです。嗣治の描く猫好きです。今回も何点か有りました。

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 見終えて水庭を見ながらコーヒー。水庭から望むミルハス。グリーンシーズンの眺めが好きですが、半分凍った水庭に広がる水紋も良い感じ。

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 建物(美術館)からの滴が水紋を生んでます。次々と落ちてくるので湧いてる様にも見えます。ずっと眺めていられます。